傘立て

なかなか買い替えないものというのは、日常生活の中で考えてみると結構あったりする。
壊れなかったり、買い替える必要性が見出せないものなど。「傘立て」というのもその一つだろうと思う。
引っ越しをしたりして、玄関サイズが変われば買い替えたりするのだろうが、まず壊れたりもしないし、存在すらあまりにも当たり前過ぎて、忘れているかもしれない。

shu cafeの傘立て。もちろんオープンの時からずっと入口前に立ったままである。今回、改めてこの傘立ては9年近くもここにいるのだと気づく。
オープン前にスタッフの子が見つけて来てくれたこの傘立て、そんなよいものではないけれど、shu cafe の入口にとても似合っていたと思う。形と色見と佇まい、どれも気に入っていた。
最近は、9年という時間の積み重ねで、随分とくたびれてきていた。黒ずんだ錆がにじみ出て来て、安定感がなくなりよろよろとしていた。
ずっと、替え時だなあとは思っていたのだが、なかなか思うような傘立てを見つけられずにいた。
おしゃれなものはたくさんあるけどどこかピンとこない。shu cafeの入口に合うようなものがない。そんな感じで、老いぼれてきた感じの傘立てはそのまま入口に立ち続けていた。

それが、つい最近、たまたま見ていたカタログ雑誌にこの「傘立て」が掲載されているのを見つけました。
なんとなく久しぶりに再会した友人みたいで嬉しくなり、またこの「傘立て」を注文してしまいました。
二代目の「傘立て」
同じ佇まいでshu cafeの入口にまた立ち続けてくれることが、とても嬉しく思う。