二度あることは三度ある

朝、仕事を始める前に気分を落ち着かせるためや、今日も頑張ろうなんて思いながら珈琲を飲んだりする。
だいたいが、その時に飲みほしてしまうのだが、今日は少し残したまま台の上に置いたままだった。
朝一のお仕事の掃除。
朝の光がいつも目にしない、壁のホコリをキラキラときれいに照らし出しているのを見つけてしまう。
余計な作業をしてしまうと、仕込み時間などに影響してしまうのだが、なぜだが今日はつい手を出してしまった。
珈琲のカップが少し気になったが、ちょっと掃除機を手で持ち上げ、片方の手でホースを伸ばす。
もうちょっとこっちもしよう、もう一回あっちもしよう、そんなことを繰り返していると最後にカップをひっかけてしまう。
カップを落とすことはしなかったのだが、残っていた珈琲を床に派手にまけてしまう。
―やれやれと一人ごちる。
営業中、ランチの混雑時に食後の珈琲の準備をしていた。
4人分をカップに分け、先に二人分、セットしたトレーに置く。置くトレーを間違えたことに気づき、置き換えようと一緒に載っていたケーキ皿を持ちあげた瞬間、バランスを失ったトレーがひっくり返る。
朝よりも派手に二人分の珈琲が床に大きな茶色いシミをつくり、お気に入りのカップがそのシミの上でいろんな大小の形に姿を変えてしまった。
―やれやれと頭の中で思う。
久し振りに食器を割ってしまった。
あー、二度あることは三度あるのかとその後心配したのだが、今日は三度めはなく無事終えることができた。
三度めはもういいかなと。


レジ上にライトを新しくつけてみました。
かわいかったので衝動買い。
誰もカワイイとは言ってくれないんですがね。

2014年の2ヵ月弱

数字を数えるのが得意なのだろうかとふと考える。
学生の頃、数学はあまり得意ではなかったからそんなことはないはずなのだが。

この子が幾つになると、自分は何歳になるだとか。
久しぶりにお会いした方に懐かしさを感じながら、その間の月日を思ったりだとか。
あと数日で、あの時から何日経っただとか。
考えると数字を数えるのではなくて、時間を数えてしまっているように思う。
過去の時間、この先の時間のこと。

ふと今日、カレンダーに目をやると2月ももうすぐ終わりだなあと思い、今年ももう2か月も過ぎたのかと考えた。
多分、来月もまた同じことを思ってしまっている自分がいることに気づく。
自分の立ち位置が、何だかどこにあるのかよく分からない錯覚に陥る。
ちょっとこれはダメだなあと。

日々の時間をもう少しゆっくり噛みしめないといけないなと思う。
小さい頃、食事の時によく注意された「もっとゆっくりと噛んで食べないさい」と。
そうなのだ、もっと噛んで噛みしめないと味も分からなくなってしまう。
何を食べたか分からないまま、大きくなったら大変ですもんね。
きっと時間も同じ気がするんです。だから日々をよく噛みしめようと思うこの頃であります。

しばし


急に空気が冷たく感じるようになったこの頃。
新年のスタートは毎朝、布団から出るのが辛い日々が続きます。
そろそろ正月気分も抜け始め、学生さんたちも新学期が始まり、なんとなく色んなことが動き始めている気分になります。
shu cafe も昨年からお隣さんが建設中で、随分と出来上がってきています。ふと気付けば、見上げるような電柱が後ろに立ちこの間、電線も繋がっていました。
今までも、周りが町の駐車場であったのがそうでなくなったりと環境が変わったりしましたが、また今回は違った感じがします。

新しいものが出来上がっていくのを間近で見ることができるのは、何か楽しいですね。自分が何かしている訳ではないのですが、ちょっとワクワクする気分みたいなものがあります。
早く完成したものを見てみたいですね。
shu cafe と並んで一緒にカッコよく見えれば嬉しい。

10周年

おや、10年。
そんな感じで10周年を迎えました。
言葉に出すと、すごいなと自分でも思ってしまったりするのですが、10年も過ぎてしまえばあっという間の出来事で、何かできたのかなと考えるとあまり何もできてないなあと思えてしまう時間だったりする。
ただ感謝なのだなと思う。
いつも周りで助けてくれる方々や、来て頂いているお客様に。
10年後、また今からそんなこと思うと、オープンの時のように想像できない。
いつか思い描けるようになりたいと思う。
そして思い描けたことができるようになりたいとこれからも思う。

10年、皆様に本当に感謝です。
これからもまたよろしくして頂けたらと思います。

shu cafe

写真は今日、頂いたお花と、10周年記念のお客様にお配りしているお菓子です。
スタッフが頑張って作って、かわいいカードもお付けしております。
shu cafe にちなんだカードです。
数に限りがございますのでなくなり次第、終了とさて頂きます。

途中

9月というのは何とも中途半端な月だなと思う。
8月みたく身体の中まで射すような暑さではないけど、どこか夏の暑さをずるずると引きずっていて、けだるさだけを残している。
お店も夏休みやお盆休みといった猛烈な勢いで過ぎ去った忙しさはもう見当たらないのだが、どこかその名残のような忙しさがあったりする。
少し気を緩めていると、知らぬ間に過ぎ去ってしまうような月なのである。今年もまたそんな感じで9月も終わろうとしていて、不思議なものだなとこうして書いていながら思う。
夏の暑さや忙しさと、秋の涼しさやどこか落ち着いた雰囲気を繋ぐのが9月の役目なんじゃないかと。だから曖昧な感じで知らない間に過ぎ去っていくんじゃないのだろうかと。

そんな9月も終わろうとしている今日、お客様が帰られた後のテーブルに素敵なメッセージが残されていました。

お客様からこうしてそっとメッセージを頂けるのは、お店をしている者としてはとても嬉しいことです。
いつもなら気にも留めない9月になってしまうのに、こうした出来事に出会えたことに今年は感謝したいと思います。
素敵なメッセージありがとうございました。

ひこうき雲

夕方、お手洗いに行った帰りにテラスからふと空を見上げるとひこうき雲がいた。
何度となく今まで目にしたきたものなのに、久しぶりに見たような気がした。

最近思うのが「どうしてあれだけ元気なんだろう」と。
カウンターにいろんなお客様が来られるのは当たり前で、年齢も若い方から年配の方までいっらしゃいます。
僕らなんかよりは幾分と年上の方たちが元気なんですよね。
この間、お話しさせて頂いた方など、そんなことしたらもう僕は今頃、寝てないと倒れてるよ、というぐらいハードな一日を過ごしていらっしゃるにも関わらず、笑顔でカウンターで話してらっしゃる。
どこからそんな元気が出てくるのだろうかと、呆気にとられましたが思ったのが「楽しんでるんだ」と。
好きなことだけしている訳ではないし、嫌なことも、しんどいことも、日々の生活もきちんとされてるんだろうけど、そういうのをひっくるめて「楽しんでるんだろうな」というのをその方たちから感じました。
でもですね、元気すぎるんですよ気持ちがよいくらい。圧倒されてしまいましたから。

ひこうき雲」って上に上に突き抜けて行っているように見えるのは僕だけでしょうか。
何かを残しながら突き抜けていく姿がなんとなく被って見えました。