チェインジ

突然の寒さが、どこか寝ぼけた頭の中を、冬の冷たい外気と同じように、張り詰めたような、澄んだようなものにしてくれる気がした。

二、三日前からshu cafeの前で忙しく回るモーター音のようなものが聞こえてきて、気づけば窓から見える景色がすっかり変わってしまっていました。

ずっと道路沿いに沿って生い茂っていた雑木林が、きれいになくなってしまい、その向こうの交差点の道路や、学校の校舎の一部まで見えるようになった。散髪したての子供のような初々しさみたいな潔い感じでもあるのだが、見慣れた風景が変わるのは少し寂しい気もする。
よく、久しぶりに行った土地や街で、風景が変わってしまっていたりすることがある。でも、見慣れた風景が変わっているのが分かっているのに、その前にあった風景が思い出せなかったりすることがある。
その思い出せない感覚はなんだろうか、と思う。
違うのは分かる。でもどう違うのかが分からない。しばらくすると、そんな感覚もなくなり、その風景が当たり前になってしまったりする。
新しい風景はどう馴染んでいくのだろうかshu cafeには。しばらくすれば、そんな変化もやはり当たり前になっていくんだろうか。多分、なっていくんだろうと思う。

変わること、変わらないこと。それが強さなのか、弱さなのかよく分からない。
風景が変わるのはどうしようもないことなのだけれど。変化は良くも悪くも必要なことのように思える。時間が進む限り、何かは変わっていく。

まだまだ、工事は続くみたいで、落ち着かない感じですが、新たな風景が作られていくのを楽しみたいと思う。
客席から見える風景の変化を楽しんで頂けたらとも思います。