さくら−その弐

「お花見」という言葉はよく耳にするが、実際に自分がしているかと言えばしていない。
shu cafeから桜は毎年、どこかに行かなくても見えるし、志摩という土地も、いろんなところに桜があって、町を少し車で移動するだけでもどこかで桜にはお目にかかれる。

だからか、あえてお花見という行為をしようとも思わなかったのかもしれないし、そういう行為に気づかなかったのかもしれない。
なので、今回、あえてお花見をするというのは、すごく新鮮な感じがした。
休みの日にお花見。どこか、のどかな風景を想像していたが、想像通りに風景は少しゆるんでいて、何もかもが淡い暖かな色に染まっている感じがした。

見慣れた風景が視点が変われば、また初めてみる風景のようにも思えるのが不思議で、天気のせいもあってか、そこにいる人たちも、空も空気も、桜も暖かくゆるんでいた。

こんな時間、多分、cafeで過ごす時間に似ている。きっと。
桜ざんまいな午後の一時。