先日に

人は思いもよらない事に突然、遭遇すると訳が分からなくなる。ということが改めて先日知りました。
「あれ、いや、まさかなー、でもそうじゃないかな、いや、こんな所に来るわけがない」−と頭の中で一人ごちながら、その突然の来訪者を前に小パニックになった。
その日は日曜日で、ランチタイムも少し落ち着き始め、ちょっとほっとした時間帯だった。彼はリュックを背負い、カウンターのこちらを見ながら入って来た。その懐かしさを感じる表情に、自然に近づこうとする足。
近づく短い時間の間に、さっきみたく頭の中でひとりごちる。目の前まで行くと彼が「誰だか分かる?」と聞いてくる。
今、考えるとあまりに失礼な、あるいは滑稽な返答とも言えるセリフを僕は吐く。「いや、分からない」
まさにパニック、としか言いようのないセリフ。彼が名前を告げる。そう、その名前を一目見た時に感じてはいたが、うまく現在と繋げることができなかった。
二十何年ぶりかに再開した同級生の来店。いや、もう、びっくりとしか言いようがなかった。自身が生まれ育った場所は少し離れていて、ずっと連絡もとっていなくて、でもそこで一緒に過ごした彼が、今、shu cafeにいることが不思議だった。
最初から最後まで、どこかそわそわした感じで話していたけど、濃密な時間を過ごした人というのは、ずっと離れて会っていなくても話せるということも知った。
その日は小学生時代のことがよく思いだされた。彼がどうしてここでお店をしていることを知ったのだとか、わざわざ立ち寄ってくれたのかとか、あんまり聞けなかったけど、すごく嬉しかったです。
昔の思い出の街が、今でもちゃんと当たり前だけど動いていて、こうして知っている人が生活していることが単純に嬉しいと思った。

shu cafe しててよかったって思える瞬間ですね。
友人に感謝。今度はこっちが懐かしい街を訪ねたいと思う。