いつもの

いつも来て頂いているお二人連れのお客様が夕刻に来られた。
「いつもの、二つ」と言われて、「ありがとうございます」と答える。

自分がお客様の立場だったらちょっとかっこいいんじゃないかと思ったりする。
「いつもの」と注文を頼める方って本当にいつも同じものを注文してくださる。それってある意味すごいことだなあと思う。
たまに通えるお店があって、行けば同じものを注文する。そういうお店は自分にはない。今までにもない。
ちょっと憧れたりする。さらっとお店に入って軽く会釈して「いつもの」と自然に言えることに。結局、自分の場合は目移りするから今度は違うのを頼んでみようとかになる。
そんなふうになったりしないかなと、そういうお客様に聴いてみたいように思う。たまには違うものを頼もうとは思わないですか?と。

でも好きなものを頼んで頂けるのが一番いい。一番好きなものを見つけて頂いているなら。
逆に急に違うものを思いがけず頼んで来られると、ちょっと驚いてしまうのだろうけど。
「いつもの」と頼んで頂けるお客様が増えればいいですね、これからもっと。
そしていつか自分も「いつもの」と言えるお店ができたら嬉しい。